昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

2023-01-01から1年間の記事一覧

レコードと僕

僕が小学6年生の頃、おばさんの家に遊びに行った。おばさんには2人の娘がいた。僕より12歳と9歳年上だった。姉妹は子供心でも綺麗だなと思った。従姉妹の部屋に入れてもらうとセパレート型ステレオが置いてあった。 僕の家にもレコードプレーヤーがあっ…

尻滑りと僕

毎年3月末になると昼間溶けた雪が夜の寒さで固まった。早朝は雪が氷のように固くなっていたので普通に雪の上を歩くことができた。 僕は小さい頃、家の畑で兄ちゃんと姉ちゃんと尻滑りをした。荷物を載せる木製の重い橇はあったが、まだ我が家にはプラスチッ…

スキー遠足と僕

僕の学校は毎冬スキー遠足をした。隣のF市でワールドカップ開催地の雪質の良いスキー場だった。スキー遠足のために僕たちは父兄が造った我が町のスキー場で練習した。小学高学年から中学3年生までの60人くらいの生徒が参加した。 スキー場は眼下にF市が広…

カップヌードルと僕

僕が中学2年の時。社会人になって都会で就職した兄ちゃんがお土産でカップヌードルを買ってきた。我が町には袋麺はあったがまだカップヌードルは売っていなかった。もちろん袋麺は農協で箱ごと注文したものだった。袋麺は大手メーカーではなくラーメン模様…

風呂の水汲みと僕

我が家は冬になると井戸水の出が悪くなった。そのため、近くの川から風呂に水を汲まないといけなかった。川までは50m程ありそれが小学4年から中学3年まで僕の冬の日課になった。 両手に1個ずつバケツを持ち風呂と川を30~40往復くらいした。我が家…

しもやけと僕

我が町は冬になるとマイナス20°以下になることがしばしばあった。家の中でストーブの近くにいてもストーブの反対側は寒かった。我が家は木造の古い造りなので部屋の中もマイナスになることがあった。 学校までの4キロの行き帰りは歩きで国道の側の川から…

豆炭あんかと僕

冬、我が家ではストーブのない部屋ではマイナスになった。建付けの悪い窓の隙間から雪が入り込み、寝ている頭にも雪が降り積もった。当然、寝る時は暖房が必要だった。暖房がないと寒くて眠れなかった。 僕の幼い頃、電気毛布はまだ我が家にはなかった。手っ…

仮面ライダーと僕

僕が小学校6年生の時に仮面ライダーが初めてテレビで放映された。巨大化することなく原寸大で活躍する姿が身近に感じられ、サイクロンで疾走する姿がカッコ良かった。物語も怪奇ぽっく登場する怪人たちも個性が溢れていた。僕は釘付けになった。 僕は家の周…

お正月と僕

我が家では初詣に行く習慣がなかった。習慣がないというよりも行くとその年あまり良くないことが起こったので行ってはダメだということになった。だが僕の家には神棚があり家族全員正月三が日毎朝お参りをし食事をお供えした。神様に過分なお願いをしてはい…

お年玉と僕

僕の父さんの兄弟は10人、母さんの兄弟も10人だったので正月には沢山の親戚・知人が来た。正月の一週間は毎日何組もの親戚が来て家はいつも一杯になった。茶の間ではすぐに酒盛りが始まった。 引っ込み思案の僕はいつもだとお客さんが来るとすぐに自室に…