昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

雪像と僕

 僕の町は雪国だったので、小学1年生の時に小中学校全体で雪像を作った。雪像テーマはトッポジージョだった。当時、大きな耳・まんまるぽっぺ・つぶらな瞳の愛らしい顔のトッポジージョは大人気で田舎の我が町でも子どもから大人まで皆な虜になった。僕の家にもトッポジージョの人形があった。もちろんどの家にもトッポジージョの関連した物があったと思う。

 雪だるまは作ったことは何度もあったが、このような大きな雪像は初めてだった。僕たち低学年は雪像の周りから雪をバケツに入れ運んだ。雪像は中学生のお兄さんお姉さんと先生が中心になり放課後に作った。

 僕たち1年生は大きな雪像を見て凄いなと思った。その前で記念撮影をした。雪像の土台はしっかりしていたが、でも絵心ある生徒や先生がいなかったのか、残念ながら完成した雪像はトッポジージョならずネズミになってしまった。