昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

小学校卒業と僕

 僕が小学6年生の時にS先生が赴任して来た。大学を出た新任の教師で僕たちの担任になった。5年6年の複式学級で僕たち6年生は男子3人女子6人の9人しかいなかった。S先生はどの生徒にも分け隔てなく接してくれた。僕はあまり勉強が出来なかった。どのように勉強をしたら良いかわからなかった。5年生の勉強は1年前に習っていたので馴染みがあった。6年生の勉強は少し難しかった。S先生は熱心にかみ砕いて教えてくれた。

 小学校を卒業すると中学校になるが、僕の学校は小中学校なのでクラスを移動するだけだった。卒業という感動と実感はあまりなかった。

 でもS先生は小学校卒業という区切りと思い出を僕たちに作ってくれた。


 小学校を卒業した春休みにS先生は僕たちを実家に招待してくれた。S先生は食事をご馳走してくれ色んな話しをしてくれた。僕はS先生の話しよりもS先生のお母さんの愛情がこもった卒業祝いの手料理に感動した。どれもこれも美味しかった。

 S先生とは今でも交流がある。