昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

スケートと僕

 僕が小学生の頃、親戚のおばさんから3人分のお下がりのスケート靴を貰った。兄ちゃんと姉ちゃんは大喜びですぐにスケートをやると言い出した。時期は丁度冬だった。しかし、困ったことに雪が1m以上降るので我が町には手作りのスキー場はあるがスケート場がなかった。
 兄ちゃんはスケート靴を貰った時から考えていたのかため池でやると言い出した。我が家は農家で当然ため池はあった。兄ちゃんと姉ちゃんと僕でため池の除雪をし手作りのリンクを造った。氷面は除雪の際の長靴跡でガタガタだったが、それでも滑ることは出来た。

 僕は毎日のように滑った。僕の足にはスケート靴が大きかった。スキーバンドでスケート靴を縛り固定させて滑った。初めてのスケートはもの珍しく何度も転んだが楽しかった。

でも除雪が大変だったのでその冬だけでため池スケートは終わった。
当然、スケートは上達しなかった。