昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

子供相撲と僕

 夏が終わり秋になると我が町の神社で子供相撲大会があった。神社祭の奉納としての一環である。僕の家は神社までは学校よりも遠く小学3~4年生の時に初めて参加した。僕はもともと近所の子ども達との相撲遊びは好きだった。少しだけ強かったので参加すると病みつきになった。

 何よりも参加した者には賞金や賞品が出た。賞金は百円が基本で三人抜きになると五百円になった。負けた者にも鉛筆・消しゴム・ノート・雑記帳などの文房具が賞品として出た。参加する人数がそれ程多くなく何度でも手を挙げれば対戦出来た。同級生の女子も見に来ていたので下手な負け方は出来ず僕たちは俄然力が入った。ライバルはふたりいたが買ったり負けたりでその結果賞金は千円から二千円くらいになった。賞品も1年分くらいの文房具を貰った。中学生用の文房具も交じっていたので兄ちゃんと姉ちゃんにあげた。もちろん賞金は僕の大好きなお菓子を買った。

「貯金しといてね。」と残りは母さんに預けたがどうなったかはわからない。