昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

盆踊りと僕

 笛の音と手拍子揃えてシャシャンがシャンという唄がスピーカーを通して流れて来る。我が町の子ども盆踊りだった。学校のグランドに櫓を建て大人衆が太鼓を叩く。その周りを子ども達が輪になって踊った。夕方の6時からが子ども盆踊りで8時からは大人の仮装盆踊り大会だった。我が町の夏の一大イベントだった。野菜の箱詰めを早々に終え家族皆で出掛けた。仮装盆踊りには賞金が出るが、子ども盆踊りには花火セットやお菓子の詰合せが出た。僕は恥ずかしかったので少し踊って花火セットやお菓子の詰合せはしっかり貰った。

 ある夏、大都会のS市の従弟の家に遊びに行った。S市では町内会単位で盆踊りをしていた。僕は驚きとともにヤッターと思った。花火セットやお菓子の詰合せを貰うために僕と従弟は盆踊りのはしごした。