昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

炭火アイロンと僕

 僕が小さい頃、炭火アイロンを現役でばあちゃんが使っていた。電気アイロンもあったがばあちゃんは専ら炭火アイロンを使っていた。ばあちゃんは刻み煙草が好きで煙草に点ける炭火が火鉢にいつもあった。その炭火を使ってアイロンを掛けていた。

 アイロンの中に火鉢から火箸で挟んだ炭火を入れて、その熱で服のシワをのばしていた。アイロンには空気を取り入れる穴と煙突がついていた。

 僕はアイロンが船みたいでアイロンを使わない時は船に見立てよく遊んでいた。