昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

夏と僕

 僕の小さい頃の夏………。


 僕の普段の身なりは、ランニングシャツと短パンに素足で短靴だった。周りの男の子はほとんど同じような姿だった。僕はもちろん帽子を被る子はほとんどいなかった。よく日射病にならなかったものだと思う。その身なりで僕と周りの子は小川に入りカジカやドジョウなどの小魚を捕まえたり、山でクワガタやバッタなどの虫を捕まえたりした。小さい子に何かあると上の子は親にしこたま怒られるので下の子に目を光らせながら懸命に短い夏を遊んだ。もちろん、野菜の収穫や箱詰めなどの家の手伝いもした。お盆が過ぎると我が町も夏の終わりを告げる頃になった。風呂に入る僕の身体は上から下まで夏の証しがしっかり刻まれてヒリヒリして痛かった。周りの子も同じような姿をしていた。

 僕たちは短い夏を思いっきり楽しんだ。