昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

野菜の箱詰めと僕

 僕の家は稲も作っていたが野菜農家だった。色んな野菜や果物を作っていた。繁忙期になると僕も手伝いに駆り出された。
 トマト・キュウリ・ナス・ジャガイモ・ナガイモ・ユリ根・ダイコン・ニンジン・ネギ・ハクサイ・キャベツ・レタス・ニラ・カリフラワー・シソ・トウキビ・アスパラガスはもちろんサヤエンドウ・キヌサヤなどの豆類やメロン・あじ瓜・スイカ・ブドウ・サクランボ・ナシなどの果物。40~50種類を時期毎に学校から帰ると収穫から選別・箱詰めなど手伝った。
 野菜は家族全員で夜遅くまで選別し箱詰めをし、父さんが朝早く車で市場に出荷した。野菜を詰める箱は市場から仕入れた魚箱に新聞紙を敷き見栄えが良いように詰めていく。僕と姉ちゃんは箱詰めの係だった。キュウリは曲がりを伸ばして綺麗に見せるのがコツだった。姉ちゃんは速く綺麗にキュウリを詰めていた。僕は姉ちゃんに追いつこうと頑張ったがダメだった。

 

 いつも納屋は野菜で一杯だった。たまに通り掛かりの人が野菜を買いに来ていた。