昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

少女漫画と僕

 僕の家の隣に小川を挟んでH君が住んでいた。H君は1つ年上でお姉さんが2人いた。H君の家に行くと漫画本が山ほど積み上げてあった。それも少女フレンドやマーガレットやりぼんなどの少女漫画がほとんどだった。
 僕の漫画本の出合いは少女漫画だった。僕はH君の家に遊びに行くと姉弟と一緒になって夢中になり夕方まで漫画を読み続けた。少女漫画は顔の三分の一が瞳で瞳の奥で星がキラキラ輝いていた。

 少女漫画はわたなべまさこ浦野千賀子・細川知栄子などの女性作家に交じって男性作家が頑張っていた。特に望月あきらの「サインはV!」などのスポーツ根性作品や楳図かずおの「へび女」などのホラー作品が好きだった。

 でも、1年くらいしてH君の一家が遠い処に引っ越して行った。それ以来しばらく少女漫画は見れなかった