昭和の時代と僕+

昭和の時代。僕のまわりで起こった些細な出来事を手当たり次第に綴った。

田植えと僕

 僕が中学生の頃、田植えの手伝いをした。当時、まだ田植え機がそんなに普及していなかったのでほとんどの農家は手植えだった。我が家も反別が少なかったのでもちろん手植えだった。

 苗もポットではなく直播だった。手に収まる大きさに苗をまとめ藁で縛り田植舟に載せひとりが3列ずつ植えていく。常に中腰の姿勢なので腰が痛くて大変だった。水田靴は履いていたが全身泥だらけになった。

 父さんが田植枠を回しながら印を付けていく。3~4株を親指と人差し指にとり印に沿って植えていく。その際に他の3本の指で泥を寄せ苗を安定させる。最初は難しかったが慣れてくると大人に負けないくらいになった。


 青空の下で泥だらけになって食べるおやつのビタミンカステーラと三角牛乳は最高だった。